たまちゃんの「玉手箱あけたら・・・」その5

★解禁その5★

たまちゃんの「玉手箱あけたら・・・」第5話

会報誌チャッピー連載をしばらくお休みしていた、たま先生が再び「玉手箱」を解放してくださった第5話です。

重たいココロの扉を、開きます。

突然長い間書けずにいたことをあやまります。

ごめんなさい。

書いているうちに気持ちが過去に引きずられ、フラッシュバックしてしまい、

現在の状況とごちゃまぜになって書けなくなってしまいました。

黒田先生に相談したところ、また書けるようになるまで休めばいいとの事でした。

しかし、たくさんの人から、続きは書かないのとの声をいただき、やっと本当に

幸福の玉手箱モードになってきたので、今さらですが、続きを書かせていただきます。

 

仕事が順調に行き始めたころ、錦糸町の高層マンションに引っ越し、

長女は都立の中高一貫校へ入学しました。

初めはこの学校に入学するために都内に引っ越しましたが、受験の中で長女は私立の女子校が一次志望になり、そこには合格できませんでした。

今思えば、都立に合格して喜んでいた親と長女の気持ちに大きなズレがあったのかも知れません。

私はというと、そんな長女の気も知らず、家庭円満、仕事も順調と勘違いし、週に3回は飲みに行っていました。

 

不幸は突然?やってきました。

 

6月のある朝、妻が来て言いました。

「カンナ(長女)、学校行きたくないって。月曜から3日も休んでるのよ。何故って聞いても何も答えなくて、布団の中にいるの」

私はカンナの部屋に行き、無理やり布団から引きずり出して、怒鳴りました。

「何で学校に行かないんだ?何のために引っ越しまでして、受験したんだ?このまま休んでどうするつもりだ?そんなんじゃ、ろくな人間にならないぞ!」

どんなに怒鳴ってもカンナは一言も口をきかず、ただ下を向いて声を出さずに泣いていました。私は、イライラした気持ちで仕事に向かいました。

次の日もまた次の日もカンナは休み続けました。

このままでは、不登校になってしまう。

妻とついに大喧嘩をしました。

 

私「なんであんなになるまで、ほっといたんだ?ちゃんと見てろよ。」

妻「あなたは仕事仕事って言ってばかりで、子供や家族のことは任せきりじゃない。」

私「お前は仕事しないで、家にいるんだから当たり前だろう。」

妻「もう私じゃ無理だから、あなたなんとかしてよ!」

 

考えた末、1週間診療所を休み、その間に決着をつけようと考えました。

原因を究明し、解決すれば簡単に学校に行くようになる。

簡単だ。よく話をすればいいだけだ。

いざとなれば、無理やり何日か学校に引きずっていけば、何とかなるだろう。

甘えてるだけだ。

この後、実際に全く会話はできず、1週間毎日無理やり引きずって学校に行きました。

この間、担任や校長先生、カウンセラーの先生と相談しましたが、無理やりはよくない、本人が自分で動き出すまで待ちましょうと言われました。

そして、そのまま夏休みに入り、新学期が始まりましたが、状況は変わらず、

そしてそのままカンナは、二度と学校に行くことはなくなりました。

どうしたら、いいんだ?

悩んでいるところに、妻が夜中に倒れ、救急車で運ばれました。

どうなっているんだ?

不幸の玉手箱が開き始めました。               たま

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CHP研究会 会報誌CHAPPY1連載「玉手箱あけたら…」

村上先生

 

読んでくれて、何かを感じてくれたら、嬉しいなぁ

みなさまのココロに届きますように

★シェア大歓迎★

CHP研究会以外の皆様にも広く読んで頂けることを願ってます。

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バックナンバー

(第1話)
http://www.chp.ne.jp/wordpress/?p=831

(第2話)

http://www.chp.ne.jp/wordpress/?p=847

(第3話)
http://www.chp.ne.jp/wordpress/?p=863

(第4話)

http://www.chp.ne.jp/wordpress/?p=882

 

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