たまちゃんの「玉手箱あけたら・・・」その1

★★ベル解禁ベル★★ 「玉手箱あけたら…」

平成22年から始まり大反響の「玉手箱あけたら…」(会報誌CHAPPY連載)が第10話にて最終回を迎えました。みなさまの「最初から読みたい」という声にお応えしてブログに公開する許可をいただきました。初めて読む方は第10話までの展開を楽しみにお待ち下さい。少しずつ公開してまいります。

★村上先生より★ 不登校は、20万人、心療内科にかかる人は、もう数えきれないくらいいる。そんな人達の目に触れて、勇気をもってもらえると嬉しいなぁ。

それでは、[第一話] 始まり始まり・・・

 

“不幸の玉手箱、たまちゃん”

東京 HTP 2 期(ニッキーズ)で諸井先生につけていただいたあだ名です。

とても気に入っています。

セミナーの初め頃、私の話を聴いた諸井先生が言いました。

“むらかみ先生、どれだけ不幸なの、玉手箱やん、たまちゃんやん!”

からんでもらってすごく嬉しかった。

そのぐらい自分の存在が透明に感じていた時期でした。

たまちゃんというあだ名を授かり、悩み事を話をしてもいい場を与えてもらいました。

ニッキーズですごした 6 ヶ月は、あっという間でした。

不登校の問題は解決しませんでしたが、みんなに話すことで恐さはなくなりました。   自分や家族と向き合い、悩んだ 6 ヶ月でもありました。

 

しかし、ニッキーズの修了式のあと CHP から遠ざかってしまいました。

長女の不登校と最愛の母の死、そして仕事をしない自分、いろんな事から逃げていました。シンポジウムやチャッピーで活躍するみんなの姿は、すごくまぶしく感じました。うらやましく感じ、遠くに感じました。

このままではいけないという思いはずっとありました。きっかけをさがしていました。

 

45歳の誕生日を再出発の日と勝手に決めて、CHP にもどりました。

SNS で長女の不登校や妻の病気について書いたところ、たくさんの人たちから反響がありました。初対面の人たちが、共感してくれたり、応援してくれたりしました。

諸井先生や加減さん、ニッキーズの仲間は、おかえりと言ってくれました。すごく驚きました。

そして、SNS に書いた後、少し心が軽くなりました。やる気が湧いてきました。ダメな自分をも認めてもらえるありがたさを感じました。そこからちょっとずつ前に進み始めました。

今回、執筆の依頼があり、この際だから不幸の玉手箱を一度ひっくり返して、全部見てみようという気になりました。

長女は、いきなり登校拒否になったわけではありません。

すべて私から始まったのです。

 

 

平成元年、昭和大学小児歯科学講座へ入局。

10年間大学の医局で過ごし、そこで衛生士の妻と出会いました。

大学病院では、 4 年間大学院へ行き、博士号を取得、その後 6 年間助手として働きました。

臨床、研究、教育と 3 本柱で特に臨床は、一日多くても 5 人患者さんを診るようなゆったりした診療でした。

学生を教えることもとても楽しく、人気のない小児歯科になんとか男子学生を入局させたいと思い、熱く語り、ほとんど毎日飲みに行きました。

仕事の上では人生の中で、もっとも充実していたときかもしれません。10年間の大学病院生活は、いつの間にか、たいくつに感じるようになりました。そこで開業を考えました。

 

平成11年12月千葉県松戸市で開業。

私は東京の下町生まれなので、縁もゆかりもない場所での開業でした。

たまたま友人とドライブに出かけ、六高台という場所の町並みが気に入り、偶然はいった不動産屋の親父に「歯医者に売る土地はない!」と怒鳴られたのが、きっかけでした。  このあたりの土地で開業するのが難しいということは、きっといい場所なのだと解釈しました。

その後、少し離れた地域の不動産屋さんで地主さんを紹介してもらい、現在の開業地を見つけることができました。その後、近隣の先生方の猛反対にあい、意地でもここでと思い開業しました。

私は、反発心が異常に強いようです。

 

ゆっくり自分の思うとおりの治療ができると喜んでいたのも最初の半年ほどで、いよいよ玉手箱が開いてきます。

 

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CHP研究会 会報誌CHAPPY連載「玉手箱あけたら…」 村上先生(平成22年6月20日発行第1話)

読んでくれて、何かを感じてくれたら、嬉しいなぁ みなさまのココロに届きますように ★シェア大歓迎★ CHP研究会以外の皆様にも広く読んで頂けることを願ってます。

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